人類の進化

脳の解剖と機能について紹介します。

人類の進化

環境の変化と人類の進化

人類の祖先と脳の容量

我々哺乳類の祖先は、恐竜が共存していた時代がある。
恐竜は昼行性であったためか、小型動物である哺乳類は夜行性であった。
恐竜が絶滅した後も、哺乳類は進化を続け、約350年前には
類人猿(チンパンジーなど)と現代人類の祖先であるアウストラロピテクスへと分岐していった。
チンパンジーとアウストラロピテクスは同じ祖先から生まれ、体重や脳の重量もほぼ同じレベルであったが、
決定的な違いとして、アウストラロピテクスは脊柱が直立であったことが挙げられている。

アウストラロピテクスが約250年前に姿を消し、代わって出現してきたのが、ホモ・ハリビス「器用な種」である。
ホモ・ハリビスは手を使って石器を作り、それを使用していたという記述があり、
脳量は現代人の半分ほどとなり、前額部に膨らみが出てきていたとの記述がある。

その後、ホモ・エレクトス「直立する種」が出現し、脳容量は現代人の75%程となった。
この頃には多くのエネルギー消費を賄うために、タンパク質を多く含む肉の確保、狩猟を行う必要があった。
狩猟のための道具の工夫や集団で狩猟を行う知性なども芽生え、これに相関するように、
脳容量が増えていったのではないかと言われている。

現代人はホモ・サピエンス「賢い種」と言われ、脳容量は1500ccほどといわれている。
これまで狩猟によって生活をしていた人類だったが、狩猟から採集へと生活をシフトしていく。
狩猟をすることで対象は徐々に数を減らし、ついには絶滅してしまう。
狩猟のみで生活していた種はエネルギーを確保できず、死に、絶滅してしまう。
そこで狩猟だけでなく、植物の栽培や家畜の飼育など、農耕生活への変化につながった。
これまで少人数だった集団も大人数となり、徐々に人口も増え、争いを避けるためのルール・法律が生まれ、
金といった経済文化が生まれるといった社会文化的な変化につながっていった。

このように種の絶滅を回避するための知性が生命維持の戦略を生み出し、
それと同時に人間の脳は徐々に大きく成長しているのです。

このように時代が移り変わるに連れ、我々の祖先は環境に適応するための進化を遂げてきた。
脳機能の発達もこのような社会生活の変化が大きく影響しており、今日まで我々は進化を続けている。

現代ではネットワーク、スマホなどの発達によって人間はさらなる進化を遂げようとしている最中とも考えられます。
ある報告ではスマホの発達によって知能レベルが下がるといった報告やその逆の報告もあったりとまだまだ明らかにはならない部分ですが
どの時代でもモノや環境にうまく適応できた種が生き残るのが自然の性なのかもしれません。

今後の我々の姿はどのようなものになるのでしょうか。

次回は脳の進化、発達について紹介します。

参考文献
神経局在診断 その解剖、生理、臨床 改訂第6版 花北順哉 訳
森岡周,リハビリテーションのための神経生物学入門,協同医書出版社,2013年

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