腰痛の原因って何?|〜腰痛のタイプと治療方法を解説!〜|

脳の解剖と機能について紹介します。

腰痛の原因って何?|〜腰痛のタイプと治療方法を解説!〜|

腰痛の原因って何?|〜腰痛のタイプと治療方法を解説!〜|

はじめまして。私は整形外科・クリニックで理学療法士をしています!

リハビリテーションを行っていて、一番多く目にすると言っても過言ではないのが、この腰痛です。

腰痛といってもその種類は多くあり、一概に治療方法を決めることはできません。

何が原因で腰痛が生じているのかを理解した上で、治療に当たらなければ、良くなるどころか、悪化させてしまうこともあります。

今回は生活をしていて、困っている方が多い「腰痛」について、その原因とタイプ別の治療方法をご紹介します。

 

腰痛の原因

国民病とも言える「腰痛」ですが、原因は多岐にわたります。腰が痛いからといってみんながみんな同じ原因の腰痛ではないのです。

そもそも、腰は背骨の一部であり、骨の周りを人体や筋肉が多い、身体を支える組織です。

背骨の構造は以下の画像の通りで、骨の上下には椎間板と言われるクッションがあります。

椎間板は衝撃を和らげるクッションの役割をしています。丸い支柱のような部分の後ろには椎弓と呼ばれる斜めに重なり合う部分があり、ここには神経が通っています

この骨や椎間板、神経が圧迫されることで生じる痛みはMRIなどの画像診断で判別可能で手術が必要になる可能性のある腰痛です。

画像診断で判断できない、手術が不要な腰痛は筋肉が原因のものや姿勢などが原因のものがあります。

 

腰痛のタイプ

判別可能で手術が必要になる可能性のある腰痛(腰痛の15%)

腰椎圧迫骨折、脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛など

画像診断で判断できない、手術が不要な腰痛(腰痛の85%)

筋性腰痛、椎間板性腰痛、椎間関節性腰痛、仙腸関節性腰痛など

筋性腰痛(10%)

これは、筋肉を過剰に使用したことにより、筋肉が硬くなり痛みを生じているケースで肉体労働が多い人に多いのがこの筋性腰痛です。

前屈腰痛(40%)

前屈腰痛は、背骨の椎骨と椎骨の間にある「椎間板」に問題がある方に多いと言われています。

物を拾うなど前かがみになったときに、椎間板が圧迫されて痛みが出ます。背筋が弱い人に起きやすく、猫背や前かがみになりがちなデスクワークの人にも多いようです。

この腰痛は、揉みほぐしても良くならないのが特徴です。

後屈腰痛(40%)

後屈腰痛は、電車のつり革を持つ、洗濯物を干す、赤ちゃんを抱っこするなど腰を反った姿勢を取ったときに痛みが生じる方です。

背骨の後ろ側にある椎間関節がぶつかることで痛みが生じます。腹筋が弱いために反り腰になっている人に起きやすく、女性に多く見られます。

この腰痛も、揉みほぐしても改善しません。

お尻腰痛(10%)

お尻腰痛は、実際に痛い場所が腰ではなく、腰ではなく、お尻近くにある仙骨のつけ根の歪みや炎症が原因で起こります。

産後の女性に圧倒的に多い腰痛です。妊娠中に分泌されるホルモンの作用で緩んだ仙腸関節の靭帯が、出産後に正常に戻らないことで起きるケースが多いようです

 

腰痛は原因となる部分に違いはありますが、加齢とともに腰まわりの筋肉や関節が衰え、筋肉が硬くなり柔軟性が失われることが原因だと考えられています。そんな脆さを抱えた状態のところへ、無理な動きが加わることで発症します。

画像診断で判断できない、手術が不要な腰痛

種類 筋性腰痛 前屈腰痛 後屈腰痛 お尻腰痛
どんな人に多いか 肉体労働が多い人

体が硬い人

デスクワークが多い人

筋力が弱い人

体が硬い人

デスクワークが多い人

腰が反った姿勢の人

体が硬い人

産後の女性

体が硬い人

どんな時に痛いか 重いものを持った時

長い時間同じ姿勢でいると

同じ作業を長くした後

下のものを拾うなど前屈みになった時 上のものを取る、背伸びをするなど腰を反った時 重いものを持った時

身体を捻る時

見分け方 マッサージや、お風呂などで痛みが軽減するか 立位体前屈(前屈み)で痛みが出るか 腰を反った時に痛みが出るか 痛みの場所が骨盤付近かどうか
対処方法 ストレッチ

マッサージやお風呂などで筋肉を緩ませる

ストレッチ

背筋を鍛える筋トレ

ストレッチ

腹筋を鍛える

ストレッチ

骨盤などの歪みを解消する

 

タイプ別の治療方法

これからタイプ別の治療方法を紹介していきますが、まず腰痛があるほぼ全ての方に共通する身体の硬さを改善するためのマッサージ方法とストレッチを紹介します。

 

マッサージ

マッサージは硬くなった筋肉をほぐすことが目的です。

筋肉は硬くなると、本来の力を発揮できなくなるだけでなく、痛みの原因にもなあります。また、筋肉は動かしたい方向へ柔軟に伸び縮みしてくれる役割もあるので、可動域制限の原因にもなります。

ここでは、自身で簡単に行えるマッサージを解説します。

ボールマッサージ

固めのボールを使って行うマッサージの方法です。

やり方は簡単です。

  1. ボールを床や壁に置いて気になる部分に当てます。
  2. 少し痛いと感じる程度まで体重をかけます。
  3. 身体を動かして、ゴリゴリします。
  4. 痛みが和らいできたら休憩。
  5. 先ほどよりも少し体重を多くかけてゴリゴリする。

ボールを当てれるけど、動かせないという方もまずは小さい範囲でいいので動かしてみてください。
動か仕方がわからないのと体が硬くて動かせない人が多いです。回数を重ねるうちにやれるようになりますのでぜひ試してみてください。

マッサージ機

手で持って使えるマッサージ機を使用してマッサージをする。

これが一番簡単な方法です。しかし、身体の表層にある筋肉はほぐせますが、深層の筋肉には届きにくいです。

ボールマッサージと一緒に行うことを推奨します。

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美顔器

美顔器は意外とマッサージに効果的です。

場所によっては当てにくい部分もありますが、太ももや腕など疲労が溜まりやすい部分にはかなり効果的なのでおすすめです!

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

日々の生活や仕事で疲れが溜めってしまった方の力になれたら幸いです。

自分の体を考える時間を作って、健康に楽しい毎日を過ごしていきましょう!。

 

今回参考にした文献、書籍は以下の通りです。

これらは私がすごく愛用しているもので、絵もこれらのものを参考にさせていただいて書いています。ぜひ購入して一緒に勉強していきましょう!