腰痛に効く!〜腰痛の予防方法と腰痛体操〜

腰痛
リハビリテーションを行っていて、一番多く目にすると言っても過言ではないのが、この腰痛です。
腰痛といってもその種類は多くあり、一概に治療方法を決めることはできません。
何が原因で腰痛が生じているのかを理解した上で、治療に当たらなければ、良くなるどころか、悪化させてしまうこともあります。
今腰が痛くて気になっている方は、お近くの整形外科へ行きMRIやCTを用いた画像診断を行ってもらうのが一番いいと思います。
腰痛の種類
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 腰椎変性すべり症
- 腰椎分離症・分離すべり症
- 側弯症
- 筋筋膜性腰痛症
- 脊髄腫瘍・転移性脊椎腫瘍
ざっと上げるだけでこれくらいあります。
それぞれが発症機序や症状が違うため、注意が必要になります。
今回はそれぞれの症状については述べませんので別の記事を読んでみてください。
腰痛の予防
腰痛を予防するにはまず、背骨の仕組みを理解する必要があります。
背骨はこの図のように、前後に湾曲しています。
これは頭部の重さや、重力を分散し、一点への圧力を集中させないために人間が発達していくに従って、このような姿になって来たと言われています。
この理想的な彎曲は生活や仕事、加齢に伴って、徐々に変化していくことがあります。
また、身体の柔軟性が低下していくことにより一箇所に負担がかかり、腰痛へとつながっていくと言われています。
余談
余談ですが、今現在スマートフォンが普及し、なくてはならない存在になりました。
この結果、人間は将来した図のような姿になるのではないかと言われています。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/woman/2019/07/2100-3d.php
首は縮こまり、頭部や背骨は全方に曲がり、手はスマホを握るように曲がっています。
確かにスマホを操作するには適した姿勢かもしれませんが、今の人ではやや異形とも言えるでしょうか…
人間はいつの時代もその時の生活や仕事スタイルに適応した姿へ形を変えていきます。
さて、腰痛予防に戻りましょう!
可動域の確保
可動域はリハビリテーションを行う上でまず第一に確認する項目といっても過言ではないほど重要なポイントです!
腰痛=腰=腰椎と考えてしまいがちですが、腰部へのストレスが大きくなってしまう原因は、他の頸椎や胸椎、その下部の骨盤や下肢の可動性が少なくなってしまっているからという可能性も十分にあり得ます。
まず脊柱それぞれの可動域を確認しましょう!

頭部、頸部(頸椎)ですが動きとしては、前屈(前に倒す)、後屈(後ろへ倒す)、側屈(左右に倒す)、回旋(左右から振り向くように動かす)があります。
前屈は60°、後屈50°、側屈は左右ともに50°、回旋は60°です。
皆さんはどうですか、上記の絵を参考に動かしてみてください。
胸腰部も同様に前屈、後屈、側屈、回旋の動きがあります。
今の自身の可動域は確認できましたか?
リハビリテーションではここから制限因子を探します。この時、筋肉の突っ張る感じが由来のことが多いです。
筋肉をほぐして、再度動きを確認していきましょう!
筋肉をほぐす上で私が実際に使った中で良かったものを紹介します。
こういった器具を使うとあまり疲れずにマッサージでき、筋肉をほぐすことができますよ。
姿勢