腰椎椎間板ヘルニア

脳の解剖と機能について紹介します。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

病態

脊椎は、幾つかの靱帯や、椎間板と呼ばれる一種のクッションのような働きをする組織によりつながれています。

この椎間板は正常は弾性を有しており、上下の腰椎を支えるとともに、前後左右に運動することが可能になっています。

椎間板は、外縁部分を構成する線維輪という靱帯様の構造物と、中心部に含まれる軟らかい髄核という構造物から成り立っていますが、

外縁部分の椎間板の線維輪が弱くなって膨隆したり、線維輪が断裂して中心部の髄核が脱出したりすると、近傍にある神経を圧迫するようになってきます。これが腰椎椎間板ヘルニアと呼ばれるものです。

症状

通常は、腰痛やいわゆる「ぎっくり腰」のような症状が認められ、その後、下肢への激しい痛みや「しびれ」が生じる。

この痛みや「しびれ」は非常に強く、ほとんど満足に動けないことも多く、睡眠も妨げられるほどです。

しかし、この痛みや「しびれ」は2〜3週間でピークを越えることが多く、その後、徐々に痛みや「しびれ」が薄らいでいくことが多い。

症状は一側下肢のみであることが典型的ですが、両下肢に症状が出現する場合や、排尿や排便に障害が認められる場合もあります。

疫学

癒着性関節包炎は 50~70 代に好発する 。

米国での30年間の調査において、

男女比: 1.6:1 。

手術療法後の 1,216 例(男性 933 例,女性 283 例)による報告では、男女比は 3.3:1 。

年齢は:10 代 9.8%,20 代 37.9%,30 代 27.5%, 40 代 17.0%,50 代 6.0%,60 代 1.8%であった。

発生部位:L4/5が55.6%、L4/5、L5/S1が19.6%、L5/S1が15.0%、L5/6 が3.9%、L3/4,L4/5 が2.0%、L3/4 が1.1%、 L4/5、L5/6が0.9%、その他21 例 1.9% 。

腰椎椎間板ヘルニア発生に関して、重労働者(ブルーカラー)での発生率が高いことが指摘されており、特に男性の場合には、運転手、金属・機械業労働者で、発症リスクが高い。また、女性の場合は主婦が最もリスクが低く、車の運転もヘルニア発生の危険因子の 1 つと報告されている。

椎間板ヘルニア患者と対照群とを比較した検討では、膝伸展位、背部屈曲位にて 25 ポ ンド(約 11 kg)以上の物、あるいは子どもを頻回に持ち上げる動作でヘルニア発生の危険性が高く、また持ち上げるときに腰を捻る動作も危険であるとしている 。

腰椎椎間板ヘルニア 592 例を対象とした職業と関連した危険性の検討では、男性では重労働者や運転手で危険性が高いが、女性では職業よりも仕事量等との関連が高かったこと から、職業形態や性別によって椎間板ヘルニアの発生に対する危険性に差がある。

腰椎椎間板ヘルニアにより下肢放散痛がある場合は,将来腰痛を発症する危険度が高い。雇用前の X 線や MRI 検査の意義は小さく、心理・社会的要因の影響の方が大きい。 また、腰椎ベルトや教育的指導は腰痛予防効果が低く、仕事への満足度の高さが腰痛発症予防効果につながる 。

腰椎椎間板ヘルニア 理学療法診療ガイドライン  推奨グレード C

男性では重労働者に多く、女性では仕事量や子供を頻回に持ち上げるなどの動作が関与している。

スポーツなどに有意差はなく、腰椎の初発時期と家族歴との関連を検討し,40 歳以下で発症する腰痛は家族歴を認める者が多く、遺伝因子の関与が認められる。

保存療法と手術療法の比較

保存療法と手術療法の比較結果は,手術療法は術後 1 年で 65%,4 年で 66%,10 年で 58%が良好な成績である。

保存療法は 1 年後 36%,4 年後 51%,10 年後 56%であり, 術後 1 年では差があるが 4 年以降は有意な差がないと報告している。

下肢痛 の遺残頻度は手術例が 4 年 21%,10 年 2%,保存療法例が 32%,2%,腰痛の遺残は 手術療法例が 4 年 37%,10 年 16%,保存療法例が 42%,21%であり,長期的には手術療法と保存療法に差はないとされている。

推奨グレード B

 

理学療法

推奨されているものとしては、SLRテストがあり、下肢の挙上角度が腰部椎間板ヘルニアの重症度を表すとされている。

 

今回参考にした文献、書籍は以下の通りです。

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