注意の種類

注意の種類
注意の種類は以下の通りです。
・持続的注意
・転換的注意
・容量分配的注意
選択的注意
様々な刺激の中で、ある特定の刺激に注意を向ける機能
目的を持って何かを探し出す「トップダウン型」と顕著な刺激が急に出現し、それに反応する「ボトムアップ型」
に分けられます。
持続的注意
何かのターゲットに対して、選択的注意を向けた際。それを持続させる機能のこと
日常生活においては、勉強や趣味など目的に対して集中しているとき場面などが当たります。
目標指向的な課題を行う際は、一定の注意の持続が必要となります。
持続的注意の発揮には課題のゴールがあることが大前提であり、ゴールの提示されない課題では、注意を一定の期間持続させることは難しいと言えます。
「あそこまでいきましょう」、「この試合が終わるまで」などより明確なゴールを提示することで注意を持続させようとする指向が起こります。
転換的注意
ある認知活動を一旦中断し、別の対象に注意を向ける機能
例えば、パソコンでデータの集計をしているときに、携帯の着信音が鳴り、それが取引先出会った場合データの入力を一度やめ、電話に出るといった行為は、注意の転換によって生まれています。
注意の転換機能の評価方法としては
・Wisconsin Card-Sort Test
・Trail-Making Test
で評価することができます。
容量分配的注意
同時に複数の刺激に注意をむけ作業する際に用いる機能
二重課題や複数課題の際、課題の難易度に応じて注意を適切に配分する機能のこと
車の運転で考えると、視線(眼球運動)、ハンドル操作(上肢運動)、アクセル操作(下肢操作)などに注意を適切に分配することで運転が可能になる。
運転に慣れている人であれば、視線に注意を多く分配できたり、流れている歌に注意を向け、口ずさんだり、同乗者との会話を楽しむこともできるが、初心者の場合はこれが難しいでしょう。
また、外界に対しての注意だけでなく、内的な思考に関しても慣れている人の場合は「今日の晩御飯は何にしよう」、「あそこ行ったら次はあそこ行かないと」、「あそこの道通ったら近道だな」など様々な思考も可能である。
容量分配的注意は、限られた資源の中でどのように注意を分配するかといった意思決定が関与しています。
このため「ワーキング・メモリ」と同義で扱われます。
容量分配的注意は行動の動的な制御の中で起こる注意機能であることから、前頭前野を中心としたトップダウン型の中央実行系ネットワークが中心的に関わります。
参考にしたものは以下の通りです。