小脳を極める! 大脳小脳 編

脳の解剖と機能について紹介します。

小脳を極める! 大脳小脳 編

大脳小脳

大脳小脳は両側の小脳半球から成り立っています。
発生学的に最も新しい部分であり、小脳の最も大きい部分を占めています。

ここは直立歩行の能力が備わるに従って出現してきます。

神経経路

 

 

大脳小脳は大脳の広い領域、特に第4野、第6野(運動野、運動前野)から、皮質橋路を介して間接的にインパルスを受ける。

オリーブ核からはオリーブ小脳路を介してインパルスを受ける。

小脳はこれらの経路から、これから行おうとする随意運動に関する情報をあらかじめ受け取っており、これを修正した正しくしたりするインパルスを歯状核視床皮質路を介して大脳皮質へとフィードバックを行っています。

歯状核からは赤核の小細胞領域へも投射繊維が送られています。

この部分は中心被蓋路を介して下オリーブへとインパルスを届けており、これが再び大脳小脳へと戻っていきます。

この歯状核ー赤核ーオリーブー小脳のフィードバック回路は大脳小脳におけるインパルス伝達において重要な役目を果たしています。

機能

大脳小脳における複雑な神経連絡により、随意運動を円滑にかつ正確に遂行することが可能になっています。

これは脊髄小脳路を介して末梢における運動に関する情報がリアルタイムの情報が素早く小脳へと伝えられます。

このおかげで、随意運動における間違いを直ちに修正することが可能で随意運動を円滑で正確に行うことができます。

人間の身体はコンピューターと同じように1+1や細かな機能が組み合わされることでスムーズで正確な運動ができる様になると考えられています。

小脳では、色々な行動パターンが様々な経験を重ねることで、小脳内に蓄積され、小脳は間髪を入れずに初動さをコントロールしているため、動作を反復し、覚えることによってそれ以降は複雑な動作でも考えることなく自動的に行うことが可能となっています。

これが、小脳の損傷では随意運動は障害されませんが、動作の協調性や正確性が障害される理由です。

大脳小脳 障害による臨床症状

随意運動の障害

上下肢・体幹の運動は失調性となる。共同した動きがなくなり、ジスメトリーとなり、拮抗反復機能が障害され企図振戦が見られる様になる。下肢よりも手の症状の方が著名であり、単純な運動よりも複雑な運動の方が障害されやすいという特徴もあります。

『ジスメトリー、測定異常』

目標の前で正確に止めることができなくなったり、指を動かすと目標を通り過ぎてしまうこともある(測定過大)

『協同収縮異常』

ある動作を行う際に、色々な筋が正確に協同して作用できなくなる、個々の筋がバラバラに収縮してしまい、目的を持った動作がうまく行えなくなる。

『拮抗反復機能障害』

拮抗筋がうまく協調して作用しなくなる。

例えば、手を素早く回内、回外させるとゆっくりとした、ぎこちない、リズムの狂ったものとなる。

『企図振戦』

方向を持った動きの時に生じるもので、指が目標に近づくにつれて、振戦は著名となる。

時には2〜3Hzの安静時振戦が同時に見られることもある。

これは患者の腕を伸ばさせ、回外させながら水平に保持させた時に特に明瞭に見られる。

『反跳現象』

患者に全力で検者の抵抗に抗してもらい、抵抗の手を急に離すと患者はブレーキをかけられずそのまま思いっきり動いてしまう。

『筋の低緊張(hypotonia)、腱反射減弱』

小脳半球の急性の障害では、受動的な動きに対する筋抵抗は減弱し、手などに異常な肢位が見られる。低緊張になった筋では腱反射は減弱する。

『断続性構音障害、構音障害性失声症』

傍虫部の病変によって生じる。

発声筋の共同運動不能により、発生はゆっくりで、よどんでおり、ここの音節も強さがバラバラとなる。

 

 

今回参考にした文献、書籍は以下の通りです。

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