妊娠中のつわりはいつから始まる?パートナーにできることは?|症状や対策を解説!

妊娠中のつわりはいつから始まる?パートナーにできることは?|症状や対策を解説!
目次
妊娠中の女性が必ず悩まされるのがつわりです。
初めて妊娠を経験する方の辛さは男性の想像を超えるものだといます。
実際に私の妻も今まさにつわりに苦しまされています。
今回は何もできない自分が悔しくて、この記事を書きます。
何もできなくても、嫌な思いはさせないようにしたいですし、少しでも楽にさせてあげれるような知識を身につけたいと思っています。
それではいきます。
つわりとは?
つわりは妊娠初期に起こる症状です。
早い人だと妊娠5週頃から、平均では8〜11週頃にピークを迎え、15〜16週頃に落ち着いてくるようです。
つわりを経験する人は妊娠女性の約8〜9割と言われています。
約4ヶ月以上もの間苦しい思いをするなんて、、、
なんとかしてあげたい、、
妊娠までに女性の身体の中で起こること
関与するホルモン:参考までにご覧ください。
黄体形成ホルモン(LH):①成熟細胞(卵子)に働き、排卵を誘発する。②排卵後、黄体形成を促し、プロジェステロンの分泌を増加させる。
エストロジェン:①卵巣の発育を促す。②卵子の移動を助ける。③子宮の中の粘膜やと膣上皮の増殖を促す。④乳腺の発育を促進する。⑤性欲の増進
プロジェステロン:①受精卵が着床しやすくし、妊娠を維持する。②乳腺の発達促進。③排卵の抑制。④体温上昇作用。
hCGホルモン:妊娠初期の卵巣黄体を刺激してプロゲステロン産生を高め、妊娠の維持に関与。
卵巣周期
卵胞期(1~14日目頃)
下垂体前葉の卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌が増加し、卵巣で数個の卵胞が成熟していきます。5〜6日頃に選ばれた1つの卵胞のみ成長していきます。卵胞が成長するとともに卵胞から分泌されるエストロジェンが増加して子宮内膜が肥厚していきます。
つまり、卵子が精子を取り込める状態に成長する+同時に子宮の膜が厚くなって着床しやすいようになっていく。
排卵(14日目頃):
血液内にある血漿のエストロゲンの濃度が増加、視床下部が刺激されると、黄体形成ホルモン(LH)が急激に分泌されます。
この結果排卵が起こります。
卵巣から子宮への道路が舗装されて通りやすくなったところでスタートの合図、一気に飛び出す。
黄体期(14~28日目頃):
LHの作用により、排卵後の卵胞から黄体が形成され、プロジェステロンというホルモンが分泌されます。
プロジェステロンの作用で子宮内膜から分泌液が出されます。
さらに着床しやすいようになっていく。
着床後
受精卵が子宮内膜に着床すると、妊娠が始まる。妊娠すると、約6週間をかけて胎盤が形成されていきます。
妊娠すると、黄体は妊娠黄体になってプロジェステロンが分泌され続け、プロジェステロンが出続けている間はLHの分泌は少なくなり、排卵・月経が停止します。
6週経過した頃、胎盤は十分な量のプロジェステロン、エストロゲン、hCGホルモンを産生できるようになると、黄体は機能低下していく。
つまり、妊娠して、子供が育つ胎盤を形成するまでの間を黄体が担う。妊娠している状態を維持するためにプロジェステロンが産生され続けていくということ。
このように、妊娠に至るまでの間に女性の体の中では、多くのホルモンが刺激しあって、受精卵が過ごしやすい環境が作られていることがわかりました。
結局つわりの原因は何?
調べてみても詳しく原因はこれだと記載しているものはありませんでした。
しかし、よく言われているものは以下のものがあります。
血液中のマグネシウム値とカリウム値が低下する。
マグネシウム欠乏症
初期症状:食欲不振、悪心、嘔吐、疲労、脱力感など
悪化すると…痺れ、刺痛、筋収縮、筋痙攣、発作痙攣、人格変化、不整脈、冠状動脈攣縮を生じる可能性がある。
重篤なマグネシウム欠乏症では、ミネラルの恒常性が崩れているため、低カルシウム血症または低カリウム血症になることがある。
また、つわりの時期にはカルシウム値が高くなる傾向があります。
高カルシウム血症
胃液の分泌が促され、ムカムカや吐きけが起こりやすくなると言われています。
腸のぜん動運動が弱まり、妊娠初期には空腹時の血糖値とインスリン値が妊娠前に比べて低下し、つわりの症状が重い人ほど副交感神経が優位な状態が続いて、思うように食事がとれなくなり、さらに症状を悪化させる原因になるようです。
つわりの代表的な症状は何?対策は?
吐き気、食欲不振
今まで食べれていたものが食べたくなくなったり、食べたとしても少量で吐き気に襲われるようになります。
対策:
吐き気がひどくなる、食べても吐いてしまうという人は、無理に食べなくてもいいようです。(入れても出てしまうので)
この時期大切にしたいのは水分補給です。水分は炭酸飲料、氷やアイスキャンデー、野菜スープなどでもいいので、口にできるものを探しましょう。自分が食べられるものを優先していくといいようです。
頭痛
対策:
柑橘系のアメや、ミント系のタブレットやガムなどさっぱりとしたものがおすすめ。干し梅やカリカリ梅などの梅味のお菓子も好評で、口をさっぱりさせるとムカムカがおさまることが多いようです。
眠気
妊娠中は胎盤を通して女性の体の酸素や栄養素を胎児に供給しています。このため、普段よりも多くのエネルギーを使用しています。
対策:
適度な運動は大切です。エネルギーが多く使用され、疲労感は多くたまりやる気が起きないかもしれません。しかし、運動量が減っていくと体力はどんどんと低下していくので、適度な運動(ヨガやピラティス)をして体力の維持に努めましょう。
パートナーは、普段任せがちな家事を進んでやっていきましょう。そして外に一緒に散歩に行って会話する時間を作るのもいいです。
嗅覚過敏
妊娠中に放出されるエストロジェンは匂いを感じやすくさせる作用もあります。(おそらく、妊娠中の防御反応)
ご飯の匂いや味噌汁の匂いなどで気分が悪くなったり、吐き気がすることがあります。またシャンプーやパートナーの匂いでも気分が悪くなる場合もあるとか。
対策:
温度を下げるとニオイはおさまります。ご飯の温度を下げたり、寒い時期には大変ですが冷たいものを少量食べるのもおすすめです。パートナーとしてできることは、やはり理解して受け止めてあげることかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
つわりは子供を育むために女性の身体で起こる現象です。
胎児の成長を助けるために女性は栄養を分け与えて、エネルギーを多く消費しているのです。
男性が思っているよりも何倍も辛いことだと調べていて感じました。
女性のためにやってあげたいこととしては、
- 家のことはパートナーがやってあげる。女性には手伝ってもらうくらいの気持ちで
- 食事や水分補給ができているか、体調不良がないか確認する。
- 栄養面を含めて、口にできるものはないか探す。
- 無理のない範囲の運動を一緒にして心身共にリフレッシュできる機会を作ってあげる。
created by Rinker¥3,999 (2023/05/30 00:52:00時点 楽天市場調べ-詳細)